日本郵船株式会社で海外の石油・ガス・電力会社の営業を担当する新関雄史さん。
新規の顧客開拓も担当しているため出張や外出が多いものの、エネルギー輸送サービスを通して多くの人の役に立っている実感があるそうです。
故郷の北海道への想いを、仕事を通して新たにしたという新関さんに、就職活動のときから現在に至るまでのお話を伺いました。
(取材協力:日本郵船株式会社)
海運業界の場合「陸上職」と「海上職」という区分があります。陸上職事務系(営業)は、会社が提供する商品・サービスなどを必要としている顧客を探し、売るための計画を立てて実行する仕事です。
- アジアを中心にエネルギーの輸送サービスの新規開拓の営業を担当
- 人々の生活に必要不可欠なものを提供できる喜びがある
- 就職活動で知った、島国の日本の生活を支える海事産業の大きな役割
現在の業務内容について教えてください。
所属するLNGグループは、主にLNG(液化天然ガス)タンカーの保有・管理・運航などを通じ、お客様にエネルギーの輸送サービスを提供しています。その中で、私は主に海外の石油・ガス会社・電力会社の営業を担当しています。
既存契約に加え、アジア諸国での新規開拓を担当しており、お客様との商談・打ち合わせや、その他社内外関係者の方々との交渉などで出張・外出する機会を多く与えられています。
仕事上で大切にしていることは何ですか?
相手の立場に立って物事を考えることを大切にしています。お客様や、社内の上司・同僚など、相手の立場はさまざまで、抱える事情も異なるため、何が求めらているかを見極め、行動するように、いつも心がけています。
また、営業はチームワークも大切で、お互いを尊重し、強みを高め合うことで、より大きな成果を挙げられると思います。
仕事をしていて嬉しかったことはどんなことでしょうか?
お客様から頼られて相談を受けることは、営業冥利に尽きます。
私が担当するLNG船は、規模が大きく、人々の生活に必要不可欠な電力やガスの供給を支える重要な役割を果たしており、その船を通じたサービスをお客様に提供していることにやりがいを感じます。
逆に辛いと感じることはありますか?
24時間365日船は動いており、休日や深夜にエンジンが止まるなどのトラブルが発生し、迅速な対応が求められる時は、ある程度慣れはあるものの、辛いと感じます。
ただし、一人で問題を抱え込まずに、チーム内で連携して問題に取り組み、解決できた時は達成感があります。
何歳頃から現在の職種に就きたいと感じましたか?きっかけや理由はどのようなものですか?
学生時代は、海事産業に対する知識は全く無く、船にも興味がなかったのですが、大学4年生の就職活動時に、友人に勧められて会社説明会に参加したのをきっかけに、海事産業に興味を持ち、島国の日本の生活を支える大きな役割に共感し、会社を志望しました。
仕事上での将来の夢はありますか?
NYK の良き伝統を継承しつつ、既成概念に捕らわれずに新規ビジネスを創造し、業界に於けるNYK ブランドを更に高めることです。仕事を通じて、大好きな故郷の北海道の経済発展にも貢献できれば嬉しいです。
お休みの日はどのように過ごしていますか?
週末は平日の疲れを取るため、ゆっくり起きた後、サッカーをしたりゴルフに行って体を動かすか、家族や友人と食事をして過ごします。夏休みは冬休みなどの長期休暇は、国内外問わず旅行に行き、日々の業務を忘れてリフレッシュします。
仕事のやりがい以外で、海事産業に勤めていて良かったと思うことはどんなことですか?
学生時代は海外に行く機会が少なく、未知の世界が多かったですが、仕事で海外と関わることが増え、多種多様な文化や慣習を学ぶことができました。また、自分の故郷が海事産業に関わりのある町だと再認識し、海事産業の発展が地元貢献にも繋がると感じたことは良かったです。
どんな人がこの仕事に向いていると思いますか?
好奇心が旺盛で、様々な物事に対して問題意識を持ち、積極的に考え、行動できる人。
業界環境が目まぐるしく変化する中、柔軟性や適応力も大切だと思います。
2018年12月に都内で取材
まずは貴重な学生生活を思う存分楽しんでください。
社会人になってから、「あれをやっておけば良かったな」
と後悔することがないよう、今その瞬間を大切に、
さまざまなことを経験してください。
目の前のことを全力で!
PROFILE:
33歳 入社11年目 北海道出身
陸上職事務系 新関 雄史
日本郵船株式会社
- 2008年
- 早稲田大学政治経済学部 卒業
- 2008年
- 入社
- 2008年
- 製紙原料グループ
- 2011年
- NYK Bulkship Atlantic, New York 出向
- 2014年
- タンカーグループ
- 2018年
- LNGグループ