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SEA-GOTO 〜海のシゴト ガイドブック〜

津島 健太


日本の経済を支えているという自負と実感


三井造船 玉野事業所の全景

 三井造船株式会社で新造船の構造設計を担当する中田元重さん。
 何よりも学生の頃の夢だった設計の仕事ができることに、日々喜びを感じているという中田さんから、造船所を就職先として選び、勤めたきっかけについて語っていただきました。


生活にメリハリをつけ、仕事に打ち込む


新造船の最終試験

どんな仕事をしていますか?

 入社以来、船の構造設計を担当しています。最初は本社にいましたが、いまは造船工場で船全体を細部まで設計して、図面にする仕事をしています。

なぜ造船所で働こうと思いましたか?

 もともと、「モノづくり」に関心があり、大きなものを造ってみたいと思っていました。大学では造船工学を専攻したので船の設計ができるところで働きたいと思いました。

今の仕事に就くためにどんなことをしましたか? また、どんな勉強をしましたか?

 高校生くらいから理工系に興味があり、将来は設計の仕事に就きたいと思っていました。専攻科目としては、物理や数学を中心に勉強しました。


この仕事について良かったことは? 
また、仕事の中で得られたことは?

 何よりも学生の頃の夢だった設計の仕事ができることですね。工場にいると、自分が設計したものが、あの巨大な船の形に仕上がっていくところを目の当たりにできるのも魅力です。そして、船を造るときの現場の苦労などがよく分かるようになりました。

仕事で大変なことは?
どんな苦労がありましたか?

 様々なお客さまに納得いただける製品をつくることの大変さを感じました。お客さまの要求や船の使い勝手をよく考えて設計する必要があるのですが、船に求める仕様などは、お客さまによって違います。良い提案であっても、相手に納得されなければ、仕事はうまくいきません。外国のお客さまとは英語でのコミュニケーションになりますので、語学面での苦労もありますね。

仕事をしていく上でさらに必要になったことは何ですか?

 これからはもっと新しい技術を活用して、より良い船を造っていきたいと思います。それには新しい情報も必要になりますし、他の造船所の最新の取り組みや関連産業の技術動向なども勉強する必要があると思います。それと語学かな…。

中学・高校時代にやっていて良かったことは?

 中学・高校ではバスケットボールをやっていました。チームプレーや健康・体力づくりといった面では、造船の工場で働く上でも役立つところです。

引用:Shipbuilding News Vol.12

まずは自分が関心のある仕事の現場を見にいったり、そこで働く人々の話を聞いてみると良いと思います。いまはインターネットなどで様々な情報が得られますが、自分で行動して得た知識や体験は、その後も大いに役立つはずです。


PROFILE:  
造船設計 中田 元重
三井造船株式会社

記事提供:日本造船工業会

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