造船業とは?
造船業は、四面を海に囲まれた日本にとって必要不可欠な海上輸送に使用する船舶を安定的に供給し、また、地域の経済・雇用にも貢献している非常に重要な産業です。
家族で木船を建造している小規模な事業者から、総合重工業としての大規模な事業者まで多種多様です。日本全国に約1,100の事業所が存在し、約8万人の従業員が働いており、生産高は約2兆円規模となっています。
また、船の部品を作る「舶用工業」も世界的に高度な技術水準であり、世界トップレベルの産業として日本全国で約1,000の事業所が約48,000人を雇用しており、生産高は1兆円規模となっています。
造船所のシゴト
船ができるまでに数多く存在する工程に適切に対応するべく、造船会社では、専門に仕事をさせる部という組織を作っています。部ごとに求められる役割が異なり、各部で働く人に求められる能力も異なってきます。造船会社には「マーケティング・営業部門」、「計画・開発部門」、「設計部門」、「調達部門」、「生産部門」、「メンテナンス・修理部門」、「総務・人事・労務・安全管理部門」というような部門が作られているのが一般的です。
船を造るという仕事は、コンピュータによって情報化されたデジタルなIT技術と、アナログな人の手による匠の技とのコラボレーションにより成り立っています。
時には、長さが東京タワー以上である船を建造する巨大なプロジェクトを行うこともあります。この巨大プロジェクトを成功させるためには、造船所の各部門で働く一人ひとりが、計画どおりに自分の役割を果たしつつ、全体のことを考えて、協力しながらバランスよく、プロジェクトを進めていくチームワークが重要です。
IT技術×匠の技術とのコラボレーションにより成り立つ「造船」
船は一隻ごとのオーダーメイドです。最新のIT技術を駆使した設計や部材切り出し、絶妙なカーブを作り出す匠の技術など、船ができるまでに数多く存在する工程を、最適な技術で対応するため、各分野で数多くのプロフェッショナル達が活躍しています。
出典:海の仕事.com
(http://www.uminoshigoto.com/)